エンディングノートと事前指示書は何が違う?
葬儀社などから「エンディングノート」を贈られることが増えています。ただその多くは、延命治療に触れていても「望むか」「望まないか」の2択だけ。延命治療とされる医療行為は一つではないことを考えると、別に事前指示書が必要でしょう。
葬儀社などから「エンディングノート」を贈られることが増えています。ただその多くは、延命治療に触れていても「望むか」「望まないか」の2択だけ。延命治療とされる医療行為は一つではないことを考えると、別に事前指示書が必要でしょう。
夫がアルツハイマー型認知症の診断を受けたが、本人がかねてから望んでいた在宅死をかなえてあげたい。ついては、残りの日々をこころを通わせながら過ごすにはどう付き合っていけばいいか――。こう語る友人に、ユマニチュードを紹介した話です。
人生の終わりに向けた終活は、生前の身辺整理に限られがち。しかし「いのち」についても、医療者任せではなく自分で納得できるものにしたいという人が増えています。その実現のための事前指示書、さらに進めたACPについて書いてみました。
国立がん研究センターが昨年末公表した調査結果は驚くものでした。がん患者の約4割が、痛みや苦痛をかかえながら最期の日々を過ごしていたというのです。背景には、がん緩和ケア態勢の不備があるものの、患者サイドの大きな誤解も課題としてあるようです。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)では、話が最期のときに集中しがち。そのため愛称が決まっても、馴染まないとの声が依然として多く聞かれます。もっと気軽に世間話の感覚で、今の自分の健康状態や生き方を考えることから始めてみては……。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の普及を願い、厚労省はその愛称を「人生会議」に決めました。1人でも多くの人が納得して最期を迎えるためにも、自らの死について気軽に語り合えるようになればとの思いが、この愛称に込められているとか。
毎日の食事で摂る栄養バランスには気を使っても、水分補給となると無頓着になっていないでしょうか。健康のためには「少量ずつ、こまめに」を原則に、1日に少なくともコップに5杯の水分を補給する必要があります。その補給法について書いてみました。
複数の診療科を受診してその都度薬の処方を受け、何種類もの薬を同時に服用しているという方は少なくないでしょう。そんなとき気をつけたい薬の飲み合わせによる弊害と、その予防に活用したい「お薬手帳」と「電子お薬手帳」について書いてみました。
入院間もない高齢者や家族から、「ずっとこの病院にいたいのに、退院の話を持ち出されて困っている」と相談を受けることがよくあります。背景にあるのは、医療における「2025年問題」への対応策である「病院の機能分化」に伴う「早期退院の促進」ですが……。
サプリメントの摂りすぎを警告するメッセージを、日本医師会が発信しています。特に高齢者では、医師の処方薬と併用していると、薬本来の効果が低減して病状が悪化したり、副作用が強く出ることも。栄養補給の主役は食事であることの再確認を!!
今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏は、免疫細胞の働きを抑制しているブレーキを解除して免疫力を高めるという新たながん免疫療法の原理を発見しています。「オプジーボ®」はこの原理から生まれた新薬です。そのメカニズムを簡単に……。
かつては「もう歳だから」と諦めていた体力や気力が低下した「フレイル」と呼ばれる状態は、その兆候に早めに気づき生活習慣を改善すれば、要介護状態への進行を食い止めることができます。その第一歩となるフレイルチェックの方法を紹介します。
健康長寿の方はよく寝ていると言われます。105歳で亡くなられた日野原医師も、睡眠の「時間より質」の大切さを説き、熟睡できる「うつぶせ寝」を自ら体験し、その生理的効果を広くアピールされていました。今回はその紹介を……。
高血圧は心筋梗塞など死に直結するリスクの高い病気の引き金になりやすく、健康長寿の実現には看過できない健康課題です。その正確な診断と治療に家庭血圧測定が大きな意味を持つこと、またその望まれる方法について、日野原医師の教えを書いてみました。
ひとり暮らし高齢者の増加に伴い、孤独死(孤立死)が増えています。もともと人づきあいが得手ではない、あるいは好まない高齢男性が多いことも影響しているようです。自宅で最期を迎えたいが「孤独死」は避けたいとお考えの方に、無理のない防止策を紹介します。