お墓のいらない「散骨」を考えている方へ
終活の課題の一つ「お墓をどうするか」については、お墓を作らずに「散骨」の方法を選択するケースが広がりつつある。散骨は違法ではないが、守るべきルールがある。その詳細と、小型クルーザーによる身内だけの海洋散骨の体験談を紹介する。
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
終活の課題の一つ「お墓をどうするか」については、お墓を作らずに「散骨」の方法を選択するケースが広がりつつある。散骨は違法ではないが、守るべきルールがある。その詳細と、小型クルーザーによる身内だけの海洋散骨の体験談を紹介する。
「患者アドボカシー相談室」を設置する病院が増えている。従来の、苦情受付のような相談室とは違い、そこにいる医療メディエーターが、中立第三者の立場で患者と医療者間、ときに患者と家族間の対話を仲介して関係の修復を図り問題解決の手助けをしてくれるという。
宗派を超えた僧侶など臨床宗教師をはじめとする宗教者が、こころの奥深いところに生じる悲しみや苦しみにじっと耳を傾けてくれる場所がある。「カフェ・デ・モンク」と呼ばれる移動式喫茶店がそれだ。勧誘を受ける心配がないから、安心して訪れることができる。
我が家で最期を迎えたいと希望して在宅療養を続けている人は多いものの、いざそのときになると、慌てて救急車を呼んで病院へ搬送され、そこで臨終を迎えることになりがちだ。そうならないためには、事前にどんな準備をしておけばいいのか、まとめてみた。
在宅死を希望する高齢者は増える一方。家族としては希望をかなえてあげたいと、最期の日々を自宅で過ごす方が徐々にでてきています。そんなとき、家族としてどう接したらいいのか、何をしてあげられるのか、迷ったら読んで抱きたい一冊の本を紹介します。
21歳の女性が、ある弁論大会で「安楽死の制度化を提案する」主張したとのこと。この先少子高齢化が進行し、社会保障が万全とはならないことを予測し、自分らしい最期を迎えるためには、安楽死を選択肢に加えてはどうかとのことですが……。
夫がアルツハイマー型認知症の診断を受けたが、本人がかねてから望んでいた在宅死をかなえてあげたい。ついては、残りの日々をこころを通わせながら過ごすにはどう付き合っていけばいいか――。こう語る友人に、ユマニチュードを紹介した話です。
ひとり暮らし高齢者の増加に伴い、孤独死(孤立死)が増えています。もともと人づきあいが得手ではない、あるいは好まない高齢男性が多いことも影響しているようです。自宅で最期を迎えたいが「孤独死」は避けたいとお考えの方に、無理のない防止策を紹介します。
「ぽっくり寺」を参拝する年配者が跡を絶たないと聞きます。「ピンピンコロリ」悲願者の多さがうかがえるものの、医療の発達によりかなりシビアないのちも救われている現状を思うと、「ピンピンコロリ」はそう簡単ではないと思えてくるのですが……。
石飛幸三医師の『平穏死のすすめ』がベストセラーになって以降、「平穏死」という言葉が「尊厳死」と同義語のように使われています。高齢者には延命治療はやめ、苦しまず、穏やかに最期の時間を過ごしてほしいとの願いが込められているのですが……。
この国では現時点で安楽死は認められていませんが、混同されがちなのが「終末期セデーション」による逝き方です。意識レベルを下げる薬を使い鎮静を図る治療法で、緩和ケアの最終手段として行われることが多いのですが……。
あるテレビドラマで描かれた「逝き方」を見た患者から、「あんなふうに安楽死をさせて」と懇願され、困った訪問看護師さんの話を紹介します。尊厳死と安楽死はまったく別のものであり、この国で安楽死は法的に認められていないのですが……。