高血圧なら熱中症リスクが高い日も塩分制限を
梅雨明け直後の猛暑で熱中症リスクが高まっている。「こまめに水分と塩分の補給を」とテレビなどでもアピールしているが、高血圧で減塩中の方は「塩分はこのままでいいのか、増やすべきか」迷っているのではないだろうか。日本高血圧学会のHPにその答えを見つけた。
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
梅雨明け直後の猛暑で熱中症リスクが高まっている。「こまめに水分と塩分の補給を」とテレビなどでもアピールしているが、高血圧で減塩中の方は「塩分はこのままでいいのか、増やすべきか」迷っているのではないだろうか。日本高血圧学会のHPにその答えを見つけた。
高血圧対策としての減塩療法において最近注目の指標に「ナトカリ比」がある。塩分(ナトリウム)と野菜や果物に多く含まれるカリウムはバランスが大事で、ナトリウムを減らす一方でカリウムはたっぷり摂って、ナトカリ比を下げることを目標に減塩療法を、という話をまとめた。
最近人気の栄養成分「GABA(ギャバ)」に高めの血圧を下げる効果があることをご存知だろうか。GABAは一部の生鮮野菜や果物などに含まれるが、トマトについては、GABA成分を強化した機能性表示食品やゲノム編集による「高GABAトマト」が血圧対策に活用できる。
生鮮野菜の「高知なす」に豊富に含まれるコリンエステルに血圧を改善する効果があることが確認され、機能性表示食品の仲間入りをしている。高血圧のなかでも若い世代に多い拡張期血圧(下の血圧)が高い高血圧で効果が期待できるとのこと。簡単な調理法も含め紹介する。
高血圧のなかには診察室血圧は正常範囲でも、家庭で測定すると高血圧を示す「仮面高血圧」がある。そのなかに「早朝高血圧」と言って、起床する時点ですでに血圧が上がっていて、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクが高いタイプがあり、その発見には家庭血圧測定が必須だ。
高血圧か否かに関係なく日本人には減塩が必要だ。1日に摂取している塩分の7割弱は調味料から、3割強は食品の隠れ塩分からとの報告がある。それはどんな食品か、その見分け方、「無塩」「低塩」「減塩」の違い、隠れ塩分を摂ってしまったときの対策等をまとめた。
某循環器医曰く「カレーの薬味には福神漬けよりラッキョウがおすすめ」とのこと。ラッキョウに含まれる「硫化アリル」が消化・吸収を促すそうだ。この硫化アリルは、玉ねぎにも多く含まれていて、ご存知の血液サラサラ効果も硫化アリルの効能、という話を紹介する
古くから語られてきた健康法「頭寒足熱」が、寒さが厳しい冬に起きがちな血圧トラブル防止には欠かせない、という話を書いてみた。暖房は部屋全体の温度管理に気を奪われがちだが、大事なのは足元を冷やさないこと。ホットカーペットやふくらはぎを温めるレッグウォーマーの活用を。
家庭血圧測定に水銀血圧計を使用している人は少なくない。ただ、水銀血圧計の製造・販売は今年いっぱいで禁止される。と言っても、使い続けることはできるのだが、定期的なメンテナンスをメーカーに頼みにくくなりそうだ。そこで、水銀血圧計の自己点検方法をまとめてみた。
嗜好品外来をご存じだろうか。さまざまな健康情報が氾濫するなかにあり、生活習慣病予備群を主な対象に、確かな情報を伝えて病気を未然に防ぐ診療を行っている。極力薬に頼らないをモットーに、科学的根拠のあるチョコ等の嗜好品を活用するユニークな取り組みを紹介。
コロナ禍は食生活に深刻な影響を与えている。国立循環器病研究センターの調査では、間食の回数が増えたり、外出自粛による調理済み食品の利用が増え、結果として塩分過多の傾向が伺える。無理なく美味しく食べられる減塩食に「かるしおレシピ」をすすめたい。
減塩に挑戦している人は、高血圧や高血圧関連疾患の患者だけで4300万人に及ぶと推定されている。減塩食には美味しくないイメージも強く、実際味気のなさから長続きしない。そこで日本高血圧学会は、減塩効果の期待できる食品のリストを作成し公開している。その紹介を。
高血圧の診断、治療をより適正に進めるうえで、本人が毎日決めた時間に、同じ条件で自分で測定して得られる家庭血圧測定値が貴重な情報であることはよく知られている。この家庭血圧測定に水銀血圧計を使用している方に、水銀血圧計の早めの切り替えをおすすめする。
脳卒中は冬に多いと思いがちだが、実は夏こそ多い。特に脳梗塞は熱中症の手前の脱水により、脳血管内で血栓が詰まりやすくなる。不整脈が原因で心臓にできた血栓が脳にとんで起こす心原性脳塞栓症にも注意が必要。日本脳卒中協会の脳卒中予防10か条の再確認を。
5年ぶりに改訂された「高血圧治療ガイドライン2019」。基準値は据え置かれたものの、降圧目標値は10㎜Hg引き下げられ、より厳しくなっている。降圧治療の基本は減塩だ。この1日摂取目標量も来年度から0.5㌘減が予定されている。そのポイントは……。