歯や口のこんな症状は「歯科心身症」の治療を
ストレスによる胃潰瘍があるように、ストレスなどが原因で歯や口の症状に悩まされることがある。そんなときは「歯科心身症」と捉え、心身両面からの治療が必要になる。幼児体験の影響で、怖くて歯科治療を受けられないという方も、歯科心身症としての治療を。
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
ストレスによる胃潰瘍があるように、ストレスなどが原因で歯や口の症状に悩まされることがある。そんなときは「歯科心身症」と捉え、心身両面からの治療が必要になる。幼児体験の影響で、怖くて歯科治療を受けられないという方も、歯科心身症としての治療を。
痛みは本人にしかわからない個人的かつ主観的な感覚で、客観的に評価することはまずできない。それを可能にする試みがいくつか進められている。その1つ、スマホアプリの「いたみノート」を紹介する。自分で記録したものを「痛み日誌」として医師と共有し、痛みの緩和に活用を。
緩和ケアはがん患者のためのものと考えがちだが、そうではない。心不全に伴う息苦しさなどの苦痛やつらさを和らげるためにも緩和ケアが欠かせない。緩和ケアの目的は同じだが、症状が異なるようにケア内容も違ってくる。ただ、我慢しないでつらさを伝えることの大切さは同じだ。
頭髪の脱毛や皮膚の色素沈着、手術跡など、がん治療による外見の変化を悩むのは女性がん患者に限らない。男性がん患者も、見た目の悪さに加えて仕事への影響も気にしてつらい日々を送っている。そんな悩みの解決に取り組むケアチームがまとめたガイドブックを紹介する。
精神腫瘍学が専門の「精神腫瘍医」がいることはあまり知られていない。がんの多くは治るようになっているが、なかには治療自体が困難ながんもあり、がんは死に至る病という印象は依然強く残っている。そんななかがん患者の不安や苦悩と向き合う精神腫瘍医のことを書いてみた。
がんの痛みの90%以上はWHOが提唱している治療法により緩和できるようになっている。しかし残りの10%には神経ががんの刺激を受けていることが多く、その緩和には別のタイプの薬を併用する必要がある。その判断には、痛みの性質を医師に伝えることが重要だ。
母乳の分泌を促す「オキシトシン」というホルモンが、痛みや認知症症状の緩和に効くことが注目されている。その癒し効果を生かそうと、看護や介護の現場だけでなくビジネスの世界でもストレス対策として静かなブームという「タッチケア」を紹介します
国立がん研究センターが昨年末公表した調査結果は驚くものでした。がん患者の約4割が、痛みや苦痛をかかえながら最期の日々を過ごしていたというのです。背景には、がん緩和ケア態勢の不備があるものの、患者サイドの大きな誤解も課題としてあるようです。
緩和医療・ケアの進歩により終末期に経験する苦痛は高い確率で緩和できるようになっています。ただ、より高い安全性と有効性を望むには、その治療・ケアを託す人の選択が重要になります。この選択にお役に立てる情報をまとめてみました。
終末期の苦痛の代表とされるがんの痛みは、緩和ケア技術の進歩により90%以上緩和できるとのこと。しかし「医療用麻薬」への誤解から、緩和できるはずの痛みを我慢している方が多いと聞きます。その誤解を解いていただこうと書いてみました。
終末期で治る見込みがないのであれば、延命だけが目的の治療は望まないが、痛みなどの苦痛を緩和する治療は積極的に受けたいとする人が増えています。一方で、緩和治療のすべてを「セデーション」と思い込み、苦痛を我慢する人もいるようですが……。
わが国には、末期がん患者を主な対象に考えた「ホスピス」ならぬ「緩和ケア病棟」があります。ここでは、心身の苦痛を和らげて平穏な気持ちで過ごすことができるように、ホスピスの精神に裏付けられた緩和ケアが行われています。今回はその紹介を。
この国では現時点で安楽死は認められていませんが、混同されがちなのが「終末期セデーション」による逝き方です。意識レベルを下げる薬を使い鎮静を図る治療法で、緩和ケアの最終手段として行われることが多いのですが……。