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元気なうちから「いのちの終活」

自分の人生の締めくくりとなる「いのちの終わり方」については、これまでのようにすべてを医者任せ、あるいは家族にゆだねてしまうのではなく、自分の意思で決めようという方向に変わりつつあります。

その決め方としては、たとえば「延命治療はしない」だけでは、不十分です。

「延命治療」と呼ばれる医療行為には、心臓が止まった場合の「心臓マッサージ」や「AEDによるカウンターショック」もあれば、呼吸が止まった場合の「気管挿管による人工呼吸器の装着」や「気管切開」、口から食べられなくなった場合の「点滴」や「経鼻胃管栄養」「胃瘻」など、さまざまあります。

そのどれを選択して、どのように人生の幕を閉じたいのか――。

具体的なことを事前に自らの意思としてかため、それをきちんと書類にして残しておくことが大切になってきます。いわゆる医療やケアに関する「事前指示書」と呼ばれる記録です。

それと、仮に意思表示が難しい状態になることもあり得ますから、そんな時は自分の意思を誰に託すのかを決めておくことも必要でしょう。

さらに言えば、自分の事前の意思がきちんと実行されるためには、あらかじめ「自分はこうしてほしい」ことを家族や医師をはじめとする医療スタッフにきちんと伝え、話し合い、合意を取りつけておく作業が欠かせないでしょう。

最近、徐々にながら取り組みが進んでいる「アドバンス・ケア・プランニング」、いわゆる「人生会議」です。

当ブログでは、上記のような、いのちの終活に必要な「アドバンス・ケア・プランニング」について、できるだけ具体的に書いてみたいと思います。

同時に、自分らしい幕のおろし方をするためには、健康でいることが条件になるでしょうから、日々の生活の中でできる健康への取り組みや、仮に病気になっても悪化させないためのノウハウについても、随時紹介していくつもりです。

みなさまが長くなった人生を納得して歩んでいかれるお役に立てましたら幸いです。

追記:「平成」最後の朝に
上記の思いで書き続けてきましたが、最近になって気づいたことがあります。

「事前指示書」とか「アドバンス・ケア・プランニング」というと、人生に幕を下ろすときのことに思いをはせることになりますが、その前に今のこと、今気になっていることや今の自分や家族のこと、これからの生き方を語り合うことが大事なのだ、と。

たとえば今、健康上つらいことがあるのに、それを差し置いて「もしものときのこと」は考えられないだろうし、語り合うことはできないだろう、と――。

というわけで、広くアレコレを書いていきますので、どうぞご参照ください。