注目の認知症新薬 治療を受けられるのは?
アルツハイマー病の新規治療薬が公的医療保険の対象薬として承認され、12月20日から治療が始まる見通しだ。病気の進行を遅らせる効果が期待できるのは魅力だが、治療を受けられる患者はかなり絞られ、治療できる医療機関にも要件がある。その辺の話をまとめた。
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
アルツハイマー病の新規治療薬が公的医療保険の対象薬として承認され、12月20日から治療が始まる見通しだ。病気の進行を遅らせる効果が期待できるのは魅力だが、治療を受けられる患者はかなり絞られ、治療できる医療機関にも要件がある。その辺の話をまとめた。
認知症の方を介護していると、ときに落ち着かない言動に悩まされることがある。そんなときの癒しのグッズとして普及が進む「認知症マフ」を紹介する。すべての認知症の方に有効というわけではないそうだが、手触りの心地よさを好むようなら活用を。
65歳以上の高齢者の6人に1人に発症リスクがある認知症。家庭で職場で、あるいは街中で認知症の方と接する機会が増えている。そんなとき、対応に戸惑ったりすることがないように、あるガイドラインをもとに相手を混乱させないコミュニケーションの方法をまとめた。
認知症は、残念ながら現時点でこれといった特効薬はない。しかし、早い時期にそのサインに気づき適切な対応をとれば、病気の進行を遅らせることができる場合もある。その早期発見のきっかけに、多くの自治体が導入している「認知症簡易チェックサイト」を紹介する。
高齢者にしばしばみられる「せん妄」は「認知症」の症状と思われがちだ。しかしせん妄は、「寝ぼけ」のような一種の意識障害であり、認知機能の低下による認知症とは症状の現れ方が明らかに違う。対応を誤らないためには、両者の違いを知っておくことが大切だ。
「臨床美術」をご存知でしょうか。絵を上手に描いたり、オブジェなどを上手に作るのではなく、自らの感性を働かせて個性を表現する創作活動に集中する時間が脳を活性化させ、認知症の予防や症状の改善につながるとして人気が高まりつつあると聞き、調べてみた。
全国8,000カ所にある「認知症カフェ」は認知症の方とその家族だけでなく地元の誰もが訪れることのできる、いわばサロンだ。認知症の方と触れ合うことには、実は認知症予防の観点から大きな意味があるという専門家の話とともに、認知症カフェの簡単な紹介を。
新型コロナの感染拡大により、年末年始に帰省する人は例年に比べ大幅に減少しそうだ。この休暇は家族で人生会議をするいい機会だ。オンラインでもいいから、最期を迎える時以前の話として、認知症になったら自分はどうしたいか、人生会議で話し合ってみてはどうだろうか。
セルフヘルプグループ「認知症の人と家族の会」がWeb上で公開している「コロナ禍を乗り切るための、認知症の方と介護する方たちに向けたメッセージ」を紹介。社会的孤立を防ぐために親しい人と連絡を取り合うことや、感染対策を強要しないことなどを呼び掛けている。
哲学者のカントによれば「手は外部の脳」とのこと。手を動かすことは脳を使うことであり、脳内細胞の活性化、血流アップにつながるというわけだ。これを認知症予防に生かさない手はない。80歳でピアノを習い始めた知人の話、ぬり絵の話等々を紹介する。
警視庁の統計では、認知症やその疑いがあり徘徊により行方不明になる人が年々増えているとのこと。その9割は、家族等から届出を受けて1週間以内には無事が確認されているものの、1年経っても発見に至らない、あるいは死亡したケースも。直ちに警察や自治体に相談を。
認知症の家族を介護していると、つい口調がきつくなりがちだ。だが、フランス生まれのユマニチュードが提唱する4つのコミュニケーション技法でかかわっていると、自分が優しくなれるだけでなく、認知症の本人も優しくなってくる。そんな体験談を紹介する。
認知症症状が進むにつれ意思の疎通が難しくなってくると、ともすれば「認知症だから」と諦めがちではないだろうか。しかし症状が進んでも相手の表情を読み取る能力は残っているケースが多いことが研究で明らかにされている。穏やかな態度と笑顔で接する心がけを。
インド人にアルツハイマー病が際立って少ないことはよく知られている。その理由はカレーにあると考えられていた。間違いはないが、むしろカレーに入れるターメリックというスパイスに多く含まれるクルクミンというポリフェノールが鍵だという話を書いてみた。
母乳の分泌を促す「オキシトシン」というホルモンが、痛みや認知症症状の緩和に効くことが注目されている。その癒し効果を生かそうと、看護や介護の現場だけでなくビジネスの世界でもストレス対策として静かなブームという「タッチケア」を紹介します