永久気管孔に人工鼻を装着していますか
進行した喉頭がんなどで声帯を含む喉頭摘出術を受けると、永久気管孔が形成されることが多い。この気管孔を介しての呼吸をより改善するための人工鼻に、2020年9月から健康保険が適用になった。人工鼻には種類があり、状況に応じて使い分けるといい、という話をまとめた。
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
進行した喉頭がんなどで声帯を含む喉頭摘出術を受けると、永久気管孔が形成されることが多い。この気管孔を介しての呼吸をより改善するための人工鼻に、2020年9月から健康保険が適用になった。人工鼻には種類があり、状況に応じて使い分けるといい、という話をまとめた。
何らかの呼吸トラブルにより自力呼吸が難しくなると、気管挿管や気管切開が行われます。これにより呼吸は維持できるものの、言葉による意思の疎通が困難に。ただし気管切開であれば、専用のカニューレにより会話可能になることも、という話を書いてみました。
在宅で看取られたいと望んで療養していると、急変に見舞われることがあります。そんなときに救急車を呼ぶか否かは一つの課題です。「かかりつけ医」と相談して事前指示書に在宅死希望の旨を明記しておけば、仮に救急隊員が駆けつけても事前の意思が尊重されるはずです。
自力で呼吸できなくなったときに人工呼吸器をつける選択をすると、気管挿管あるいは気管切開により気道を確保する処置が行われます。一般の方には聞きなれないこの処置について、その方法と苦痛の程度、声への影響についてまとめてみました。
自分で呼吸できなくなったときに「人工呼吸器をつけたいか、つけたくないか」は、事前の意思表示に必須の項目です。人工呼吸器を使えば、呼吸が停止しても生き続けることができますが、その中止が法的には認められていないとなれば、判断に迷うのでは?
高齢者に多い誤嚥性肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、自分で呼吸できない事態に陥るリスクを伴います。そのサインである「息切れ」「咳き込み」「息苦しさ」を自覚するようなら、もしものときにどうしたいかを考えておくことをおすすめします。