フレイルの予防・改善に経腸栄養剤の活用を

栄養ドリンク

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低栄養によるフレイルを防ぎ
介護を必要としない生活を

これまではとかく「歳のせい」として見過ごされがちだった「年齢とともに心身の活力が低下した状態」が「フレイル」と呼ばれていることはご承知のことと思います。持病があっても歳相応に健康で自分らしい生活を送れている状態と、介護などのサポートが必要な「要介護状態」の中間に位置するのがフレイルと考えていいでしょう。

具体的には、加齢に伴う筋力の低下などにより足腰が弱って歩くのも一苦労となり、家に閉じこもりがちで、気分も落ち込み抑うつ的で、要介護状態になる危険性が高い状態です。

歳を長く重ねていくうちには、誰でもこのような状態に陥りがちです。しかし、「もう歳だから」などと諦めず、適切に予防策をとっていれば、介護が必要となる時期を遅らせて、自立した生活ができる期間を延ばすことができます。

そのためには、高血圧や糖尿病などの持病があれば、そのコントロールが必要でしょう。同時に、足腰の筋力が低下しないように、無理のない範囲で運動を続けることも大切ですが、この運動は、栄養療法とセットで行う必要があります。

そこで今回は、この栄養療法について、高齢者が陥りやすい低栄養によるフレイルの予防に、エンシュアのような医療用医薬品の栄養剤や市販の各種栄養補助食品を活用してはどうだろうかという話を書いてみたいと思います。

少量で高カロリーを補給できる
エンシュア・リキッドなどを活用

持病の有無に関係なく、歳を長く重ねていくうちには咀嚼(食べ物を噛み砕く)や嚥下(飲み込む)の機能に加え、胃腸機能も低下し、食が細くなりがちです。

そこに加え、高齢の夫婦だけの世帯だったり、単身だったりすると、毎日三度三度の食事を自ら用意してとることさえ負担に感じるようになってくるものです。その結果、インスタント食品などの簡単な一品で食事を済ませたり、一食抜いてしまうといったこともあって、食生活はとかく乱れがちではないでしょうか。

不規則で栄養の偏った食生活を続けていると、低栄養状態に陥るリスクが高まり、要介護状態の一歩手前、つまりフレイルに陥りやすくなります。

そこで、食欲がないときや食事の量が減ってきたときに、少量でも高カロリーで、しかも必要な栄養素のすべてをバランスよくとることができるエンシュア・リキッドのような医療用医薬品や市販の栄養補助食品を活用しようというわけです。

目的や嗜好に合わせて選べる
医薬品の経腸栄養剤

医療用医薬品として使われている飲むタイプの総合栄養ドリンク剤、正確には「経腸(けいちょう)栄養剤」には、「エンシュア・リキッド」「エンシュア・H」「ラコール」「エネーボ」「エレンタール」などがあります。

このうち、たとえば最もポピュラーなエンシュア・リキッドは、1缶(250ml)飲めば、エネルギーが250Kcal、たんぱく質と脂質がそれぞれ8.8g、炭水化物(糖質)が34.3gとれるようになっています。加えて、ビタミンやミネラルといった主要な栄養素についても、すべてをバランスよくとれるように調整されています。

また、同じエンシュアでもエンシュア・Hは、濃縮された高エネルギータイプです。1缶(250ml)で375kcal、たんぱく質と脂質がそれぞれ13.2g、炭水化物が51.5gと、効率的に栄養が補給できるように調整されています。

このほか医療機関では、甘さとドロッとした舌触りが苦手な方向けのラコール、整腸作用をもつ食物繊維やフラクトオリゴ糖を配合してあるエネーボ、牛乳アレルギーの方でも安心して飲めるエレンタールがよく使われています。

食事とタイミングをずらして
経腸栄養剤を少しずつ

エンシュア・リキッドなどの経腸栄養剤は、嚥下機能の低下や胃腸など消化器官の通過障害などにより口から食べることが難しくなったときに食事代わりにとるのが一般的です。

しかし、口から食べるといっても食べられる量には限度があり、低栄養からフレイルに陥るリスクが懸念される場合には、リスクを避けるためにエンシュアなどを活用するとしても、食事を優先してとることを基本に考えるべきです。

したがって、エンシュアなどは食事とタイミングをずらして、たとえば「間食として」あるいは「外出や運動する前後」などに少量ずつとる方法で、食事にプラスして摂取量を増やしていくことになります。

経腸栄養剤を数回に分けて飲むときは

その場合は、1缶を数回に分けて飲むことになります。なお、経腸栄養剤の取り扱いについては、たとえばエンシュア・リキッドの添付文書には、飲む分量だけコップに移し替え、残りは缶のままラップなどで密閉したうえ冷蔵庫に保存しておくことを奨励しています。

この保存期間ですが、添付文書には「開缶後48時間以内に使用」と記載されています。しかし、家庭の冷蔵庫は頻繁に扉の開閉を繰り返して庫内の温度が安定しないことを考慮し、安全のため24時間以内に飲み切り、飲み残しがあればすべて破棄すべきです。

また、一度でも缶に直接口をつけたら、その場ですべて飲み切るか、飲み切れなかった分は汚染されている可能性がありますから、すべて廃棄すべきでしょう。

エンシュアなどの経腸栄養剤に関するさらなる情報は、こちらを。

誤嚥リスクなどにより食事だけではカロリーも栄養素も十分とれないときは、不足分をエンシュア・リキッドなどの経腸栄養剤で補うことができる。あるいは経腸栄養剤を食事代わりにすることも。その際に利用できる経腸栄養剤の特長と効率的な利用方法をまとめた。
食事のとり方について最近は、これまでの「何を、どのくらい食べるか」に加え、「いつ食べるか」「どのタイミングで食べるのがより効果的か」を意識する「時間栄養」の考え方が重視されるようになっています。詳しくはこちらを。
フレイル予防にたんぱく質を多くとることを心がけている方は多い。このたんぱく質のとり方については、最近注目の「いつ食べるか」を重視する「時間栄養」の考え方から、朝食に多くとりよりも夕食に多くとったほうがより効果的であることがわかってきた。

経腸栄養剤の代替に
市販の栄養補助食品を

紹介した経腸栄養剤は、いずれも医療用医薬品ですから、手に入れるには医師の処方箋が必要で、処方箋があれば即、公的医療保険(健康保険)が適用になります。

保険適用になれば購入費は、健康保険の自己負担分だけですみます。たとえばエンシュア・リキッドは1缶135円ですから、3割負担の方なら1缶40.5円、1割負担の方なら1缶13.5円という計算になります。

ただ、あなたの病状や栄養状態などから判断して、医師が経腸栄養剤を処方するのは難しいということもあるでしょう。その場合は、少しコスト高になりますが、経腸栄養剤の代替品として市販の各種栄養補助食品を、食事を補うかたちで活用する方法があります。

参考までに、株式会社明治は今年(2021年)、従来の明治 メイバランス Mini をさらに濃縮して1本(100ml)で200kcal、たんぱく質を7.5g補給できる明治 メイバランス ぎゅっとMini を発売しています。

食が細くなったとか、食事中にむせたり咳き込むことが多くなるなど、食事だけでは十分な栄養を補えないものの経腸栄養剤の処方を受けられないときに頼りになるのが市販の栄養補助食品だ。今回は歯の治療で満足に食事を摂れない経験を生かし、明治メイバランスを試飲してみた。

かかりつけ医、あるいはかかりつけの栄養士に相談のうえ、低栄養によるフレイル対策に活用してみてはいかがでしょうか。

なお、低栄養によるフレイル予防に大人用の粉ミルクを活用するのも一法です。詳しくはこちらを。
→ 大人用粉ミルクで低栄養によるフレイルを防ぐ