大人用粉ミルクで低栄養によるフレイル予防

粉ミルク

本ページはプロモーションが含まれています。

高齢者が陥りやすい低栄養と
フレイルによる要介護リスク

病気の有無にかかわらず、歳を重ねてくると胃腸機能や嚥下機能が低下することも影響して、どうしても食が細くなりがちです。

加えて、高齢の夫婦だけだったり、一人暮らしであったりすると、三度三度の食事を自ら用意して摂ることを負担に感じるようになってきたりもします。

そのため、インスタント食品などの簡単な一品で食事を済ませたり、あるいは一食抜いてしまうなど、どうしても食生活が乱れがちです。

その結果、低栄養に陥るリスクが高まり、日常生活に他人の支援が必要な「要介護状態」の一歩手前の状態、つまり「フレイル*」に陥りやすくなってしまいます。

こうした事態を防ぐ方法の一つとして、今回は、育児用ではなく大人の栄養補給を目的として開発された「大人用粉ミルク」を紹介したいと思います。

*フレイルとは、従来は「歳のせい」「もう歳だから」などとして見過ごされがちだった「加齢により心身の活力が低下した状態」をいう。
「健康な状態」と「要介護状態」の中間に位置し、具体的には、加齢に伴う筋力の低下などにより足腰が弱って歩くのも一苦労となり、家に閉じこもりがちで、気分も落ち込んで抑うつ的になっている状態。

在宅要介護者の48%が
低栄養傾向にある

低栄養からフレイルに陥るリスクは、何らかの健康課題を抱えたまま在宅で療養生活を続けている高齢者でより高くなることが、調査結果で明らかになっています。

この調査を実施したのは、トロミアップ パーフェクト などのとろみ調整食品やエネルギー・たんぱく質補助食品のプロキュアZでお馴染みの日清オイリオグループの研究チームです。

本研究チームは、要介護1~3の要介護者(身内)を自宅で介護している家族100人を対象に実施した調査で、次のことが明らかになったとしています*¹。

  • 介護で悩んでいることとして、38%の家族が「食事の世話」と回答している
  • 62%の家族が、介護対象者が必要な栄養素を摂れているのかを心配している
  • 46%の家族が、介護対象者の食欲が減退していることを気にし悩んでいる
  • 介護対象者の48%が低栄養傾向*にあることが確認された
*「低栄養傾向」かどうかは、この調査では、身長と体重の測定値から肥満度を表す体格指数「BMI(Body Mass Index;ボディマス・インデックス)」を算出し、「BMIが20以下」を低栄養傾向と判断している。

低栄養状態になると
免疫力も低下しやすい

私たちが食事から摂取している栄養素は、体の中にためておくことができません。

そのため健康を維持していくうえで必要な栄養素は、毎日の三度三度の食事を介して、コンスタントに補給し続けていく必要があります。

これを怠っていると、低栄養の状態に陥ってしまいます。

栄養状態の低下は、筋力の低下につながり、さらにその先にはフレイル、そして要介護状態へとつながってしまいます。

何よりも、低栄養による免疫力の低下は深刻な問題です。

一般に免疫力とは、病気に対する抵抗力やウイルスなどの病原体と闘う力のことを言います。

免疫力が低下してくると、感染などのダメージを受けやすく、また病気からの回復も遅れがちになりますから、栄養状態には特に気を配りたいものです。

家庭での栄養状態の評価は
BMIもチェックできる体重計で

栄養状態の評価は、体重測定や血液検査(総たんぱく値やアルブミン値)などで行われます。

先に紹介した日清オイリオグループの調査では、BMIを使っています。

BMIは、肥満や低体重(やせ)の判定に使われる国際的な指標で、[体重(㎏)]÷[身長(m)²]で算出します。

日本肥満学会は、この数式で割り出された値を次のように分類し、「BMIが22になるときの体重が標準体重(理想体重)で、最も病気になりにくい状態」としています。

  • BMIが18.5未満を「低体重(やせ)」
  • BMIが18.5以上25.0未満を「普通体重」
  • BMIが25.0以上を「肥満」
  • BMIが35.0以上は「高度肥満」

最近は、タニタ 体重 体組成計 のように、乗るだけで「BMI」はもちろん「筋肉量」や「体脂肪率」、さらに更年期を過ぎた女性には特に気になる「推定骨量」も即座にわかる体重計がありますから、自宅でも簡単にチェックすることができます。

栄養状態のセルフコントロールに活用されるといいでしょう。

低栄養対策として
牛乳を飲めない方も

栄養状態を改善して免疫力を高めるには、毎日の食事から必要な栄養素をまんべんなく、しかも過不足なく摂り続けることが大切です。

その栄養源として、手軽に摂れる食品の一つに、牛乳があります。

とりわけ低栄養傾向にありフレイルのリスクが高い高齢者やがんの治療中の方などには、牛乳は貴重な良質のたんぱく源です。

ただ、この牛乳が飲めないという方もいます。

通常の牛乳に含まれている乳糖を消化・吸収する力が弱い「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」、あるいは食物アレルギーの一つ「牛乳アレルギー」の方がその代表です。

高齢者にとって牛乳は、フレイルやサルコペニアの予防に貴重なたんぱく源だ。しかし、牛乳を飲むと「お腹ゴロゴロ」等の症状に見舞われるため牛乳は飲めない人が少なくない。その主な原因である乳糖不耐症でも飲み方を工夫すれば牛乳を飲めるようになるという話をまとめた。

胃がんなどで胃の切除術を受けた方も、牛乳は苦手でしょう。

胃袋が小さくなっているために、飲んだ牛乳がストレートに腸に行ってしまい、飲むや否やすぐにお腹がゴロゴロしてトイレに走り込むことになってしまうからです。

大人用に開発された
粉ミルクでフレイル予防

こうした牛乳の苦手な方や健康意識の高い高齢者の間で、牛乳に代わるものとして「粉ミルク」への関心が高まり、当初は、乳幼児用の粉ミルクを飲むなどしてきました。

しかしながら、そもそもが乳幼児のために用意された粉ミルクですから、味覚の面で物足りなかったり、甘すぎたりするため、是非「大人用の粉ミルク」をという声が高まっていました。

この声に応えて、乳製品製造の各社から大人のための粉ミルクが続々発売されています。

たとえば雪印から売り出されている「プラチナミルクfor バランス 」には、たんぱく質はもちろんですが、12種類のビタミんと、カルシウムや鉄、亜鉛を含む8種類のミネラル、さらには不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)もバランスよく配合されていますから、低栄養、さらにはその先のフレイル予防に役立てない手はないでしょう。

水やお湯にそのまま溶かして飲んでもいいでしょうし、味噌汁やスープ類、コーヒーや紅茶に混ぜても、また料理に加えることもできます。

なお、救心製薬の大人の粉ミルク は、乳糖を可能な限り取り除いてありますから、乳糖不耐症の方も下痢の心配がなく、安心して利用できるようです。

低栄養によるフレイルの予防には、ビール酵母で作られた「エビオス」もおススメです。

加齢に伴い胃腸機能の低下や食欲不振などにより低栄養に陥りやすくなる。低栄養は要介護状態になるリスクの高い「フレイル」につながりやすい。その予防措置としての栄養状態の改善に、栄養価値が高いことで古くから人気の「エビオス錠」の活用をすすめたい。

夕食より朝食で多くのたんぱく質を

最近の栄養学では、「時間栄誉」という考え方が注目され、「どのタイミングで食べるのがより効果的か」につき、さまざまな研究が行われています。

そういった研究成果の一つとして、フレイル予防のためのたんぱく質は、朝食により多くとった人が夕食により多くのたんぱく質をとった人よりもフレイルリスクが低いことが確認されています。詳しくはこちらを。

フレイル予防にたんぱく質を多くとることを心がけている方は多い。このたんぱく質のとり方については、最近注目の「いつ食べるか」を重視する「時間栄養」の考え方から、朝食に多くとりよりも夕食に多くとったほうがより効果的であることがわかってきた。

参考資料*¹:日清オイリオグループ・ニュースリリース2017.1.21