痛みや苦痛はできるだけ抑えてほしい
終末期で治る見込みがないのであれば、延命だけが目的の治療は望まないが、痛みなどの苦痛を緩和する治療は積極的に受けたいとする人が増えています。一方で、緩和治療のすべてを「セデーション」と思い込み、苦痛を我慢する人もいるようですが……。
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
終末期で治る見込みがないのであれば、延命だけが目的の治療は望まないが、痛みなどの苦痛を緩和する治療は積極的に受けたいとする人が増えています。一方で、緩和治療のすべてを「セデーション」と思い込み、苦痛を我慢する人もいるようですが……。
この国では現時点で安楽死は認められていませんが、混同されがちなのが「終末期セデーション」による逝き方です。意識レベルを下げる薬を使い鎮静を図る治療法で、緩和ケアの最終手段として行われることが多いのですが……。