
終末期に緩和ケアを安心して受けるために
緩和医療・ケアの進歩により終末期に経験する苦痛は高い確率で緩和できるようになっています。ただ、より高い安全性と有効性を望むには、その治療・ケアを託す人の選択が重要になります。この選択にお役に立てる情報をまとめてみました。
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
緩和医療・ケアの進歩により終末期に経験する苦痛は高い確率で緩和できるようになっています。ただ、より高い安全性と有効性を望むには、その治療・ケアを託す人の選択が重要になります。この選択にお役に立てる情報をまとめてみました。
終末期の苦痛の代表とされるがんの痛みは、緩和ケア技術の進歩により90%以上緩和できるとのこと。しかし「医療用麻薬」への誤解から、緩和できるはずの痛みを我慢している方が多いと聞きます。その誤解を解いていただこうと書いてみました。
終末期で治る見込みがないのであれば、延命だけが目的の治療は望まないが、痛みなどの苦痛を緩和する治療は積極的に受けたいとする人が増えています。一方で、緩和治療のすべてを「セデーション」と思い込み、苦痛を我慢する人もいるようですが……。
この国では現時点で安楽死は認められていませんが、混同されがちなのが「終末期セデーション」による逝き方です。意識レベルを下げる薬を使い鎮静を図る治療法で、緩和ケアの最終手段として行われることが多いのですが……。