エンシュア等、経腸栄養剤による下痢の防ぎ方
クダやチューブを介しての人工栄養を嫌い、口から食べることにこだわるときにエンシュアは強力な助っ人だ。しかし、その濃厚さゆえに下痢をしやすく、そのために諦めてしまうことは珍しくない。が、室温程度の温かさにして少量ずつゆっくり飲めば、下痢は防げるという話を。
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
クダやチューブを介しての人工栄養を嫌い、口から食べることにこだわるときにエンシュアは強力な助っ人だ。しかし、その濃厚さゆえに下痢をしやすく、そのために諦めてしまうことは珍しくない。が、室温程度の温かさにして少量ずつゆっくり飲めば、下痢は防げるという話を。
摂食嚥下障害があり医師から胃ろうなどの人工栄養を提案される人のなかには、食べる動作を工夫さえすれば自分自身で口から食べることができるという例が少なくない。そんな方のために、現役看護師が考案した画期的な「KT(口から食べる)スプーン」を紹介する。
エンシュア・リキッドを食事として栄養を確保しているがん患者や高齢者が増えている。必要な栄養素がバランスよく配合されていて、味もバニラ味、コーヒー味など何種類か用意されているのだが、もともとの栄養価を下げずにおいしく飲むには少しの工夫も必要だ。
がん患者や誤嚥性肺炎のリスクにより口から食べることを「やめたほうがいい」と医師から言われる高齢者の間で、「エンシュア・リキッド」という栄養剤が人気と聞く。医薬品だから医師の処方が必要だが、胃瘻などの人工栄養を選択する前に検討してみてはどうか。
口から食べられなくなったときの水分・栄養補給に点滴を使う方法があります。末梢静脈、あるいは心臓に近くて太い中心静脈を使う方法があり、栄養分を持続補給したいときは後者が選択されます。ただしこの方法には、腸管を使わないためのデメリットが……。
口から食べられなくなったときに受けられる人工栄養の一つに鼻チューブによる方法があります。胃ろうのように手術の必要はないものの、「外見を損なう」「のどの不快感が続く」などマイナス面も。また、自ら引き抜くリスクがさらなる問題を招くことも……。
口から食べられなくなったときの栄養補給に、胃ろうによる方法があります。胃ろうを作る手術が必要ですが、その後は安定して栄養補給できるのがメリット。ただ、この方法には、延々と栄養を補給されて生かされ続けることへの懸念もあり、選択に迷うところです。
終末期になり口から食べられなくなると、胃ろうや鼻チューブ、点滴による人工的栄養に切り替えることになりがちです。しかし、その方法で栄養を補給しても回復の見込みがないときは、「自然にゆだねる」選択もあります。今回はその話を書いてみました。
高齢になると「口からおいしく食べること」が生きる楽しみにもなるのですが、その楽しみが嚥下障害などにより奪われると、心身両面にさまざまな弊害が生じてきます。そうした事態を避けようと、人工的な栄養補給が検討されることになるのですが……。