
「人工栄養」を選択しない道もあります
終末期になり口から食べられなくなると、胃ろうや鼻チューブ、点滴による人工的栄養に切り替えることになりがちです。しかし、その方法で栄養を補給しても回復の見込みがないときは、「自然にゆだねる」選択もあります。今回はその話を書いてみました。
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
終末期になり口から食べられなくなると、胃ろうや鼻チューブ、点滴による人工的栄養に切り替えることになりがちです。しかし、その方法で栄養を補給しても回復の見込みがないときは、「自然にゆだねる」選択もあります。今回はその話を書いてみました。
高齢になると「口からおいしく食べること」が生きる楽しみにもなるのですが、その楽しみが嚥下障害などにより奪われると、心身両面にさまざまな弊害が生じてきます。そうした事態を避けようと、人工的な栄養補給が検討されることになるのですが……。