タッチケアが痛みや認知症症状を和らげる
母乳の分泌を促す「オキシトシン」というホルモンが、痛みや認知症症状の緩和に効くことが注目されている。その癒し効果を生かそうと、看護や介護の現場だけでなくビジネスの世界でもストレス対策として静かなブームという「タッチケア」を紹介します
女優の樹木希林さんの死は見事でした。どうすればあのような終わり方ができるのか――。終末期における医療・ケアの受け方を中心に、我が事として考えたあれこれを、綴ってみたいと思います。
母乳の分泌を促す「オキシトシン」というホルモンが、痛みや認知症症状の緩和に効くことが注目されている。その癒し効果を生かそうと、看護や介護の現場だけでなくビジネスの世界でもストレス対策として静かなブームという「タッチケア」を紹介します
エンシュア・リキッドを食事として栄養を確保しているがん患者や高齢者が増えている。必要な栄養素がバランスよく配合されていて、味もバニラ味、コーヒー味など何種類か用意されているのだが、もともとの栄養価を下げずにおいしく飲むには少しの工夫も必要だ。
がん患者や誤嚥性肺炎のリスクにより口から食べることを「やめたほうがいい」と医師から言われる高齢者の間で、「エンシュア・リキッド」という栄養剤が人気と聞く。医薬品だから医師の処方が必要だが、胃瘻などの人工栄養を選択する前に検討してみてはどうか。
原因不明の腰痛が3か月以上続く「慢性腰痛」にはストレスが関係していることが珍しくない。このような場合は、とかくネガティブ思考になりがち。その認知傾向にアプローチしてポジティブ思考に軌道修正し、慢性腰痛を改善していく認知行動療法を紹介する。
漢方薬については、西洋医学で処方される薬に比べ「副作用が無くて安心」というイメージがある。しかし薬である以上は、主作用としての効果があれば副作用があるのは当然だ。漢方薬の処方は漢方医学の知識がなしには難しく、一概には安心とは言えないようだ。
在宅で認知症などの夫や妻を介護していると、24時間、365日一緒に暮らしていることから心身ともに疲労困憊の状態に陥りがち。時には介護から解放される時間を持つことがすすめられる。その一つの方法として、デイサービスやデイケアの利用の提案を。
在宅死を希望する高齢者は増える一方。家族としては希望をかなえてあげたいと、最期の日々を自宅で過ごす方が徐々にでてきています。そんなとき、家族としてどう接したらいいのか、何をしてあげられるのか、迷ったら読んで抱きたい一冊の本を紹介します。
21歳の女性が、ある弁論大会で「安楽死の制度化を提案する」主張したとのこと。この先少子高齢化が進行し、社会保障が万全とはならないことを予測し、自分らしい最期を迎えるためには、安楽死を選択肢に加えてはどうかとのことですが……。
慢性腎臓病により腎機能が30%ほどに低下してくると、医師から「そろそろ透析の検討を」と話が。透析を受けるか自然にゆだねるか。この難しい選択を手助けしてくれる冊子を紹介。「いのちの長さ」も大切だが、それ以上に「いのちの質」に重きをおく選択を……。
かかりつけ医については「専門医より下」と受け止める傾向があるようですが、これは誤解です。医療の専門分化が進めば進むほど患者を総合的に診ることのできるかかりつけ医の役割は大きく、期待も高まっています。その主なメリットをまとめてみました。
自宅で認知症家族を介護していると頑張りすぎて、「介護疲れ」から「介護うつ」に陥るリスクがあります。遠慮なく第三者やプロにSOSを出してほしいとの思いから、相談窓口や地域包括支援センター、さらには認知症サポーターについても書いてみました。
何らかの呼吸トラブルにより自力呼吸が難しくなると、気管挿管や気管切開が行われます。これにより呼吸は維持できるものの、言葉による意思の疎通が困難に。ただし気管切開であれば、専用のカニューレにより会話可能になることも、という話を書いてみました。
自分らしい最期に向け、自分の病気がこの先の生活にどんな影響があるのかを、知っておく必要があります。余命、つまりあとどのくらい生きられると予測されるのかも、知った方がいいのですが、なかなか聞きにくいもの……。その辺の話を書いてみました。
薬の飲み合わせにリスクがあるように、薬と食事の食べ合わせにもリスクがあります。その代表が、高齢者の循環器疾患治療に使われることの多い抗凝固阻止剤と納豆です。薬の処方を受けたら食事や飲み物の影響の有無を確認する習慣をつけたいものです。
腎臓の機能が著しく低下した場合に行われる透析は、患者が高齢化するのに伴い合併症などにより透析の継続が難しくなることがあります。そうなったときに透析を継続するか否かについて、事前指示書を用意しておく患者が増えていると知り、その一例を紹介する。